年末から、昨年ライブレコーディングした2公演分の編集、ミックスを進めています。
作品によって、まんまのモノもあるようですが当スタジオでやっている作品は
ライブ作品でも歌直しは行います。
スタジオテイクとは違い一筋縄では行かないので、いつもの難関に遭遇します。
なぜなら、ただ直しただけでは成立しないのです。
ライブ録音ではオーディエンス用マイクを2〜3ステレオ分くらい
客席に立てて録っています。このマイクの成分がいわゆる「ライブ感」なのですが、
このオーディエンスマイクには当然メインスピーカーからの出音も収録されています。
ようは、ミスしている歌もそのまま録っているので歌を直すと場所によって
歌がダブって聴こえる訳です。
毎度毎度、これを回避するのが本当に大変なのですが、
この度「2mixのボーカルの成分をセパレートして増減出来る」という
天の助けとも思えるプラグイン情報を入手して半信半疑でしたが、
この後に控えているライブミックスを考えて導入しました。
それが、Audionamix ADX VVC (Vocal Volume Control) というプラグインです。
元々ライブミックス時のオーディエンス用途で出来たモノではないと思いますので、
綺麗サッパリという訳には行きませんが、と言っても
かなりの優れモノでダブって聴こえるのはかなり回避出来ました。
処理の時間をもう少し短縮してくれると尚良しですが、
それは今後に期待します。
Melodyneに続き間違いなく、この ADX VVCも神器です。